引き染 |
用具と材料 |
木綿・直接染料の引き染 |
用具と材料 |
シリアス染料作り方 |
・使用する色と布の長さに対する液量を決める。
・液量から染料の量を割り出す。(100ccに対し染料1~15g《1~15%》)
・染料を容器にいれ,小量のお湯で良く湿らせる。
・熱湯を加え,火にかけてちょっと沸騰させる。
・完全に溶解させて,火からおろす。
・残りの液量を加え,冷めてから引き始める。
・色の調子を見て,二度引き,三度引きして希望の色になるようにする。
・混色は自由に出来る。
・布地は地入れ(しみ止めのことで,豆汁やふのりを引くこと)をしておく。
液量に対する染料の割合 (これは,目安です。)
・使用後余った染液は,ビン等に入れ,ある程度日時が経ってもそのまま使用できる。
・1カ月程たった物はもう一度煮返して沈殿物を溶解すれば使えます。
シリアス染料の引き染 |
・バケツに染液を入れ,良くかきまぜる。
・刷毛に染液を含ませ,軽くふりきり布の右側の上から(左利きの場合は,左上から)
10~15cm位づつ布幅いっぱいに引く。
含ませた染液で,どの位引けるかは,布の種類,模様によって違ってくるので,最初の
数回で見当をつけ,引きむらのないようにする。
・最後まで同じ調子で引けるようにする。
・返し刷毛は丁寧に。
・乾燥する時に,布地の左右,両端が傾かないようにする。
・裏返しにならないように張手の片側を止めておくと良い。
蒸し処理 |
・染布に一定の温度と湿気を与え,染料を繊維に完全に染着させ,染料本来の色を発色さ
せる重要な工程です。
・90℃~95℃の蒸熱で35分~40分蒸す。
・伸子,張手からはずし,その上に新聞紙を重ねて置く。布と新聞紙を一緒に折り畳む。
屏風たたみに折り重ね,その外側からさらに新聞紙で包み,紐を十文字にかける。
・蒸し器の上部に針金を渡し,吊り下げる。
・包みが蒸し器の内側に接触しないように注意する。
・画像は工房の箱形蒸し器での棒蒸し状態の様子です。
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水元と色止め |
・糊,染つかなかった染料を水洗いで落とすこと。
・糊が落ちるまで振り洗いをして,水のなかに色が出なくなるまで水を取り替えて繰り返す。
・軽く脱水の後,色止めをする。
・フィックスを3~5%/1リットルで溶かし,15~20分浸す。
・軽く脱水して張手に張り,乾燥させる。
酸性染料の引き染 |